3Hの宮田史彦です
みなさん,お元気ですか。3Hの宮田です。同期会には何度か出席しているのですが
横浜に住んでいるため,毎回顔を出すことができず申し訳ありません。
時が経つのは早いもので,還暦の会から2年半過ぎてしまいました。同期会の話題も「退職後何する?」「病院に通っている?」「親の面倒看るので大変だよな」などなど。そういえば還暦の会の際にいただいた“お守り”どこにいったのでしょうか・・・。行方不明です。昨年,膝の痛みが激しく,歩行に困ったとき「そういえばあのお守りはどうしたんだ?」とふと思いました。忘れも多くなってきた??
さて,私は3H理系クラスだったのですが、もともと社会科には大変興味を持っていたのもあり,神奈川県の公立高校で社会科(今は地歴・公民科といいますが)教員として37年間勤務しました。一人息子であるため,退職後は秋田に帰ってのんびり過ごそうと思っていたのですが,20年前ぐらいだったでしょうか,冬に雪かきする必要もない暮らし易さに負け(?)横浜の地に居を構えることに・・・。しかし,秋田を思う気持ちは人一倍強く,“秋田”と聞けばすぐに反応し,甲子園に出場する高校の応援は神奈川より当然秋田代表です。秋高がこの何年か甲子園に縁がないことにがっかりしていますが・・・。職場でも秋田がどうしたと話題にし,私の秋田色には職員が呆れるほど?ですかね。そういえば,今の再任用先の職場には秋高の2つ後輩と四半世紀(25年)後輩がいて,何で神奈川の高校に秋田のしかも同じ高校の先輩後輩が3人もいるんだと言われています。さすがに職場で秋田弁は使っていませんが,3人だけで話すときには秋田弁もありです。
そうそう,皆さんに是非お聞きしたいことがあります。この後輩たちにも確認し,私は間違っていないつもりでずーっと何年もそれが当然でしたが,このHPのリンク先で見たときのショックはとても大きかった。それは,校歌の1番の歌詞の最後,「海にと馳せ行く雄物川波」とあります。これは正しいのでしょうか・・・。教えてください。高校時代から私は「海へと・・・」と思っているのですが・・・。実は私が小学生の時,楢山の自宅の町内会に製本を手掛けている小さな会社があり,その社長から秋高の校歌を入れた額を頂きました。おそらく当時,秋高同窓会か何かの記念で注文を受けたもののあまりだったのでしょう。親にはこれをもらった以上,秋高に行かなきゃねとよく言われたものでした。その額に書かれた歌詞にも「海へと・・・」になっています。本当はどうなんでしょう。
仕事の話に戻します。2年前に定年退職し,神奈川県では今の再任用の職場を含め,県立高校普通科を8校,専門学校を派遣で2年間勤めました。なお,この4月には違う学校に勤務するため9校目となります。秋田では理解し難いでしょうが,なんせ神奈川県の公立高校の数は秋田の3倍強あります。今は,親の面倒を看るため,4年ほど前から,1~2か月に1回の割合で帰省しています。ただ,再任用で現在も仕事を毎日しているため,滞在する日数が短く,自宅⇒羽田⇒実家の往復で忙しく,なかなかゆっくりできないのが残念です。
50歳から定年までの10年間は鎌倉高校に勤務しました。江ノ電に揺られ,日本海とは真逆の暖かな黒潮を眼下に通勤できました。青春ドラマの舞台そのものです。素晴らしい景色と数多くの著名人(多くは芸能界ですが)をまじかに見たり直接話すこともできました。テレビドラマや映画のロケに学校を提供したことが何度もありました。なかでも思い出深いのは10年ほど前にNHK教育の「湘南で歌を詠む」いう番組作成で川島なお美,彦摩呂それに秋元康が来校したこと。アニメの実写映画「四月は君の嘘」のロケでは今や人気絶頂の広瀬すず,中川大志,山崎賢人が映画の一般公開前に体育館で試写会を行った際,サプライズで来校し,目の前であえたことです。生徒は大喜びでした。あと鎌倉高校出身の鈴木保奈美も番宣で来ていました。テレビや映画にこれほど至近距離でいられる環境は秋田ではなかなかないですからね。
江ノ電「鎌倉高校前」駅はこの数年ドラマのロケだけでなく、多くの外国人観光客が訪れ,江ノ電,坂道から海に向かう風景そして鎌倉高校の校舎,特に体育館の写真を撮っています。体育館はバスケットのアニメ「スラムダンク」のモデルとしてアジアの若者たちに人気があり,聖地巡礼的に訪れていると。もちろん,校舎には入れさせないのですが,隙をついて勝手に入ってくるため,敷地の入り口に日本語・英語・ハングル・中国語で立ち入り禁止の表示看板を立てました。
しかし,それでも勝手に入ってくる外国人がいます。冬の部活終了間際,19時前くらいでしたか,完全下校時刻のほんの少し前,辺りはもう真っ暗。その時私は敷地内に入り込み,体育館にカメラを向けている30代の外国人男性を発見したため,「勝手に入ってきてはいけません。門にも表示があったでしょう。すぐ出て行ってください」と日本語で注意。実際は文にしているほど丁寧に言ったか不明ですがその旨伝えたところ,男性は外国語で何やら返答し,右手を上着の内ポケットに入れました。その時,私も条件反射的に身構えました。ほんの一瞬ですが身の危険すら感じましたが,彼が取り出したものはスマホでした。そしてスマホを私へ突き出すように近づけて来たのでやや緊張しながらも画面のメッセージを見ました。するとそこには「誠に申し訳ありません。」という日本語の文字が・・・。やがて彼は何度も頭を下げながら帰っていきました。・・・確信犯でしたね。まあ,生徒に被害はなかったので良かったですが。あとでこの件を考えてみて思ったことは,もしかして観光客の間で,私のことを知っていて,この男(私)に注意されたら,こうしてスマホの画面を見せろとSNS上で話題になっているのではないかということです。(笑)
とにかく私と鎌倉の思い出が現役最後の勤務校のおかげで強くなりました。今思い起こせば自分の高校時代,土曜日の放課後の帰り道に自転車で3HのS君やK君と広小路にあった喫茶店風のカレー専門店「かまくら」によく行ったものでした。当時は土曜日も半日の授業がありましたからね。この「かまくら」という店名,おそらく,冬の「かまくら」からつけられたと思うのですが、私の教員生活最後の10年間を湘南の「かまくら」高校で過ごすことができたのは何かの「縁」だったのかもしれません。
この四月からは,横浜市内の県立高校で再任用2校目となります。坂の上にありバス路線ではないので,ひざの痛さと闘いながら,夏には汗をかきながらの勤務。ゆっくりできるのはいつだろうと考えながら日々働くのでしょう。ながながと失礼しました。できる限り,同期会には参加したいと思っております。
リレーエッセイで是非,校歌の歌詞問題を教えていただければと思っております。
コメント欄
榎 昌範 / 23 4月 2019 8:31am
あの当時、「かまくら」に通った人が「鎌倉」に行くとは奇遇ですねえ。S君、K君はAKSのHPを見てくれていますか?もしこのエッセイを見たら、是非追加コメントをお願いします。
さて、鎌倉高校が観光地の一つになっているという話でしたが、秋田でも昨年、一躍観光地になったのが甲子園を沸かせた「金農」でしたね。大曲の花火に来た際に、金農に立ち寄るのが観光コースの一つになったと聞きましたし、農場で飼われている豚がテレビで紹介されたものだから、勝手に農場に入って豚の写真を撮った人もいたとか。とにもかくにも、ああいう活躍で県民が一つになって盛り上がるというのは本当にいいことです。秋田高校にも期待したいものです。
宮田君、それでは2020お待ちしています。
宮田史彦 / 23 4月 2019 4:24pm
榎君、コメントありがとうございます。ところで、リンク先で校歌を確認していただけましたでしょうか。どう考えても、私は「海へと」と思っているのですが・・・。皆さんご意見お願いいたします。
あと、2020年の会に参加したく、申し込んでみたのですが、「参加ありがとうございます」のメッセージだけがむなしく表示されました。まだ1年以上先の開催ですが、締め切られたのでしょうか。
高橋秀晴 / 25 4月 2019 6:48pm
渡邊桃伯子さんの指示により、校歌の歌詞についてわかったことを述べます。
先々代の秋田高校長に伺ったところ、以下のような回答を得ました。
土井晩翠の原稿が「海にと」となっているため正式の歌詞は「に」である。
ただし、「海へと」の方が表現として優れているので、歌う時は「へ」を採る。
格助詞「に」には「帰着点や動作の及ぶ方向を表す。」という用法があり、「へ」にも「動作・作用の向けられる方向を示す。」という用法があります。
つまりどちらも間違いではないのですが、『スーパー大辞林』の「「へ」は「に」にくらべて、その方向指示性・移動性をより強く表す語であるといえる」という解説にしたがえば、「海へと」の方が意志性が強くなり、「馳せ行く」との照応関係が明確になるため、よりよい表現であると言えましょう。
佐々木章 / 8 5月 2019 7:45am
宮田君、榎君、秀晴君書き込みありがとうございました。
念のため、
現役の秋高生に聞いたところ、秀晴君ご指摘の通り
校歌は「海へと」と歌っているそうです。
生徒手帳などには、「にと」となっていますが、
「へと」に変えて歌うように言われたとのことでした。
佐々木章 / 8 5月 2019 8:16am
それから宮田君ご指摘の
2020年東京五輪記念同期会参加申し込みフォームは
管理人渡邊桃伯子さんに更新してもらいましたので
参加申し込みが出来るようになりました。
ご心配をおかけして申し訳ありません。
沢山の皆さんの申し込みをお待ちしております。
よろしくお願い致します。
船木紀生 / 10 6月 2019 4:55pm
宮田さん、中学校、高校でたびたび同級生になった船木紀生です。
近いうちに、高校時代の生徒手帳に掲載されていたの校歌が「海へと」だったのか「海にと」だったのか・・・・いずれにしても新入生への応援団員による校歌・応援歌練習の際に応援団員から「へ」→「に 」 or 「に」→「へ」の生徒手帳へ訂正書き込みを指示されていたのは皆さんご承知のとおりです。 そこで本棚の片隅においてある生徒手帳で「に」or「へ」のいずれが印刷されていた歌詞だったのか確認してみることにしようと思いました。まずはお元気そうで何より!