そろそろ老後のこと考えませんか?

元3B、中村順子(よりこ)です。ご無沙汰しております。

今も中村なのは出戻りだからではありませんで、実は中村に嫁ぎました。でも便利なのは出戻っても周囲には知られないということですね。

東京で看護大学を卒業した後、ずっと東京で訪問看護やケアマネジャーなど今話題の(!?)在宅領域でコツコツと実践をしてまいりました。40代後半から大学院の修士課程、博士課程と進み、現在は秋田に戻って大学の教員をしていますが、気持ちはいつでも実践者。というわけで現在の私はいくつもの草鞋を履きながら、高齢化率日本一の秋田が年を取って弱くなっても住みやすい街になるように願って活動を行っています。今日は私の草鞋のご紹介を。

草鞋の1足目。大学では地域看護、在宅看護という地域における看護活動について担当しています。その他に昨年10月から秋田大学医学部附属地域包括ケア・介護予防研修センターという長ったらしい名前のセンター長となりました。大学の持つ機能(教育、研究、直接的な地域貢献)で秋田県の地域包括ケアシステム構築に寄与したいという願いから作られたセンターです。
地域包括ケアシステムに関心のある方は更に検索してくださいね。私に問い合わせて頂いてもOKです。

草鞋の2足目(と言えるかな?)。来年秋田市で開催される「日本女性会議秋田2016」の実行委員長になってしまいました。なんで私が?という状況ですが、選ばれたので頑張ります。皆様、どうぞ日本女性会議のHPを時々覗いてみてください。

草鞋の3足目。NPO法人ホームホスピス秋田の副理事長をしています。6月に「くららの家手形山」をオープンしました。民家を借りて介護や看護を提供する新しいタイプのシェアハウスです。介護保険制度の中で運営される有料ホームではありませんので、補助金等一切なく運営は大変です。でも、どんな人でも(もしかしたら子供も)個別的なケアを受け、一人ひとりの尊厳を大切に、と考えると施設のような集団には限界があると、私は自分の実践経験から思ってきました。今その夢の実現をしています。定員は5人です。5人なら入居者は疑似家族になれるよと先達が教えてくれました。

草鞋の4足目。この「くららの家手形山」(ゆくゆくもっと増やしたいけど)に派遣するヘルパーさんの事業所を作りました。正式には会社役員になれるのはもう少し先で、現在はアドバイザーという立場ですが。
この会社は訪問看護ステーションも持っています(パリケア秋田訪問看護ステーションと言います)。場所は秋田市泉中央2丁目です。現在常勤非常勤合わせて6人の看護師が訪問看護師として活動しています。訪問看護は元々私も行っていたので、ついつい熱が入ってしまいます。まだまだ訪問看護が世の中に普及していません。訪問看護って何?と思う方、どんな人に使えるの?うちの両親にはどうだろう?と思う方、ご一報ください。訪問看護を丁寧に伝え、必要なら看護師の派遣をします。皆様の中には現在首都圏におられて、ご両親が秋田に残っているという方もいらしゃるでしょう。東京に呼んじゃだめですよ。リロケーションダメージと言って、一気にご両親は元気をなくします。秋田で最期までご両親らしく過ごしてもらいましょう。きっと私たちの訪問看護がお役に立てます。

さて、私たちもそろそろ還暦。ご両親のこともさることながら、自分たちの老後も考え始めるときとなりました。まだ早い?考えたくない?でもね。
まだまだ元気なうちに自分はどのように暮らしたいか。死にたいか。食べられなくなったらどうしたいのか、まだ遠いことのようですが、ぜひ考え話し合っておいていただきたいと思います。

介護が必要になったら、治らない病気になったら家族に迷惑がかかるから自分の意思を押し通さないのが一般的な日本の高齢者の姿です。
だからこその地域包括ケアです。一人ひとりそれぞれの人生、物語をもってここまで来ました。最期まで私たち一人ひとりの物語を大切にしましょう。家族にできるだけ迷惑をかけず、でも自分らしく最後まで。

くららの家手形山
「ケアの心 看護の力」(中村順子著)
さきがけ新書

コメント欄

佐々木章 / 4 11月 2015 3:07pm 
中村順子さんありがとうございました。
文中の中村さんが実行委員長を務める
「日本女性会議2016秋田」のホームページは
本日アップされましたのでご覧ください。

http://jwc2016.akita.jp/

榎 昌範 / 5 11月 2015 12:02am 
順子さん、魁の記事見ました。
予定通り(笑)、女性会議の実行委員長を引き受けていただきありがとうございました。
来年は、さらに露出度が高くなると思いますが、よろしくお願いします。

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